この記事では、請求QUICK [受取]を利用する際に便利な事前設定、利用の流れについて説明します。
■受け取った請求書は、電子データとして保管できますので、電子帳簿保存法(電帳法)にも対応可能です。
■取引先のマスタに「適格請求書発行事業者番号」を登録することで、適格請求書発行事業者の登録の有無や履歴などを請求QUICK上で確認できるのでインボイス対応も安心です。
■ご利用中のシステム等から出力した各種情報(CSV)をアップロードしてマスタを一括設定することも可能です。
■保存した請求書から支払依頼書が作成でき、支払依頼書の内容から支払処理(FBデータの作成)、仕訳処理までおこなえます。
事前の設定について
以下の設定項目を事前に設定しておくことで、請求書の受取~仕訳処理がスムーズになります。
必要に応じて、設定してください。
各設定の詳しいやり方は、以下の関連記事で確認してください。
紐付く機能 | 設定項目 | 関連記事 |
ー | 自社情報 | 自社の住所や適格請求書発行事業者の登録番号などを登録します。 自社の基本情報を登録・変更する |
ー | ユーザー | 自社のユーザーアカウントを作成します。 ユーザーごとに使用できる機能の権限を付与できます。 自社ユーザーの基本情報を登録・削除する |
支払依頼 |
承認経路 |
支払依頼書を作成〜支払まで進める際の社内フローを承認経路で設定できます。 支払依頼書の承認経路を登録・変更・削除・使用不可にする |
書類保管 | 休日設定 ※事前登録推奨 |
スキャナ保存の書類データの保存期限を営業日ベースで計算するために自社の休日を登録します。 |
支払依頼 | 支払依頼書設定 ※初期値あり |
支払依頼書の消費税の設定などを登録します。 支払依頼書の設定を登録・変更する |
書類保管 |
マスタ -取引先 ※事前登録推奨 |
支払先の会社情報や適格請求書発行事業者の登録番号などを登録します。 取引先の基本情報を登録・変更・削除(使用不可に)する |
取引先の支払先の口座を登録します。 取引先の支払情報を登録・変更・削除する |
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支払処理 支払依頼 |
マスタ |
支払方法や支払方法ごとの振込データの作成の有無を登録します。 |
支払処理 | マスタ - 口座 ※事前登録が必須 |
振込元になる自社の口座を登録します。 銀行口座のマスタ情報を登録・変更・削除・使用不可にする |
書類保管 |
マスタ - 書類 ※初期値あり |
書類の種別(重要書類・一般書類)や入力方式を登録します。 ※電帳法対応 書類の種別を登録・変更・削除(使用不可に)する |
書類の受取 |
マスタ |
取引先から直接請求QUICKに請求書(書類)を送付してもらう場合に作成します。 |
仕訳機能 |
マスタ |
仕訳機能を利用するために勘定科目コード等を設定します。 ※仕訳機能の事前登録方法は上記記事にまとめています |
自社のユーザーを登録する
受取機能を使用するユーザーを登録します。使用させたい機能の権限をユーザーごとに付与することができます。
設定>アカウント>ユーザーから登録します。
請求書を受け取る・保存する
請求QUICKでは、請求QUICK上で請求書を受け取ったり、紙やPDFで受け取った請求書を保存することができます。請求書の受取・保存方法は以下になります。
・専用メールアドレス・URLを使って、請求QUICKの受信トレイで請求書の受領・保存
・メール(電子ファイル)や郵送(紙の請求書)で受け取った請求書の保存
また、請求書の保存の際に
・書類情報(授受方法や書類の種別など)
・支払先になる取引先情報(取引先名や取引額など)
・ファイル情報(解像度や階調など)
を適切に登録することで電帳法対応した保管ができます。
保存した書類は電帳法判定の結果が「○」「△」「×」で表示されます。
休日設定・取引先(基本情報)・書類(書類の種別)
専用メールアドレス・URLを使って、請求QUICKの受信トレイで請求書の受領・保存する
「書類の受信用アドレス」を作成すると、請求QUICKの受信トレイで請求書を受け取ることができます。
受信トレイで受け取った請求書は、そのまま電子データとして保存ができ、さらに支払依頼書の作成までおこなえます。
・書類の受信用アドレスの作成方法
設定>マスタ>書類の受信用アドレス から作成します。
メールアドレスかアップロード用のURLが作成できます。
・受信トレイで受け取った請求書の確認・保存方法
書類の受信用アドレスで作成したメールアドレス・URL宛に請求書が送られると、受信トレイに届きます。
支払メニュー>受信>受信トレイにメールの一覧が表示されます。
受信したメールの「受信情報の詳細」から添付の請求書の確認ができ、保存までおこなえます。
また、保存後にそのまま支払依頼書の作成に進めます。
メール(電子ファイル)や郵送(紙の請求書)で受け取った請求書を保存する
自社のメールアドレス宛に送られてきた請求書のファイルや紙で受け取った請求書を請求QUICKにアップロードして保存できます。
紙で受領した請求書はまずスキャナでパソコンに取り込む、画像データで取り込むなどしてからアップロードします。
書類管理メニューから書類をアップロードします。アップロード後、書類情報を入力すると保存できます。
また、保存後にそのまま支払依頼書の作成に進めます。
支払依頼書を作成する
請求QUICKでは、受け取った請求書から簡単に支払依頼書を作成できます。
支払依頼書の作成時に「請求書情報の読み取り機能(OCR機能)」を使えば、請求書の内容を支払依頼書に反映することができます。
支払依頼書を作成〜支払まで進める際の社内フローを承認経路で設定することも可能です。
大まかな流れは以下のとおりです。
1. 支払依頼書を作成する
2. 作成された支払依頼書を申請する
3. 承認済みにする
支払依頼書設定・取引先(基本情報・支払情報)・支払方法・承認経路
1.支払依頼書を作成する
支払メニュー>支払依頼から支払依頼書を作成します。
請求書を受け取る・保存する のとおり、書類の保存時にそのまま支払依頼を作成することもできます。
支払依頼書作成時に「請求書情報の読み取り機能(OCR機能)」を使うと、請求書の内容が一部の項目に反映されます。
また、支払先の適格請求書発行事業者番号の登録状況なども確認できます。
請求書の内容をそのまま反映する項目と、マスタに登録した内容と突合して反映する項目があります。
取引先や取引先の支払情報などはマスタの内容と突合するため、事前の登録をおすすめします。
2. 作成された支払依頼書を申請する
支払依頼書の作成後、承認経路を設定している場合は申請・承認依頼をおこないます。
※承認経路を使用しない場合はそのまま承認済みにします。
3. 承認済みにする
承認経路を設定している場合、支払依頼書が申請されると承認待ちとなります。
支払メニュー>支払依頼>承認待ちから承認します。
「承認済み」となった支払依頼書は支払処理ができるようになります。
支払処理をする
承認済みの支払依頼書から銀行振込データ(FBデータ・全銀協規定フォーマット)を出力できます。
支払処理メニューから支払処理をおこないます。
振込情報の設定をし、 支払処理を実行したいデータを選択して振込データを出力します。
振込先が同じ場合は名寄せして出力できます。
仕訳機能を利用する
請求QUICKの仕訳機能を使えば費用仕訳と支払仕訳のそれぞれで仕訳データを出力できます。
自社で利用している会計ソフトに合わせてデータ項目の指定・出力レイアウトを設定したうえで仕訳データの出力が可能です。
大まかな流れは以下のとおりです。
- 会計ソフトに合わせた勘定科目コード等の設定
- 会計ソフトに合わせた仕訳パターンの作成
- 会計ソフトに取り込む仕訳データを作成(出力)
- 会計ソフトに仕訳データを取り込む
作成した仕訳パターンは、サンプルとして出力イメージを確認できます
どのようなデータが作成されるのか、運用開始前に確認することで設定等調整いただけます。
以上で、受取機能の主要機能が使えます。
おつかれさまでした!